ま
前田青邨(まえだ せいそん)
1885~1977、岐阜県生まれの日本画家。梶田半古の門下生。小林古径、安田靫彦らと日本美術院の再興に参加。文化勲章受賞。
巻緒(まきお)
掛軸を巻く時の紐のことを言います。
巻絹(まきぎぬ)
上巻絹とも言われる。巻緒ですれたり外部との接触で生じる損傷を防ぐため、掛軸の裏の部分にはっている絹のことです。
巻帙(まきちつ)
本を立てた時の天の部分と地の部分が剥き出しになるように、表紙・背表紙・裏表紙とぐるりひと巻きにする帙です。
巻物(まきもの)
書画などを表装して軸に巻いたもので、巻子(かんす)、巻本(まきほん)、横巻(よこまき)、巻軸(まきじく)とも呼びます。
枕屏風(まくらびょうぶ)
すき間風などを防ぐために枕元に立てる低く小さい屏風のことです。
麻紙(まし)
麻の繊維を原料とした丈夫な紙で、絵具の定着が良く、厚塗りも利きます。日本画の額絵に用いられることが多いです。
間仕切建具(まじきりたてぐ)
丸表装(まるひょうそう)
曼荼羅(まんだら)
サンスクリット語の音訳で「本質」を意味し、仏の悟りや宇宙観なども表しています。日本では主に仏教の世界観を表現した絵画のことをさします。
み
水絵具(みずえのぐ)
顔料などを媒材で練り固めたもの。水で溶いて使います。棒絵具、顔彩(がんさい)、鉄鉢(てっぱつ)、チューブ入り絵具などがあります。
三椏(みつまた)
ジンチョウゲ科の落葉低木です。古く中国から渡来し樹皮の繊維で和紙を作るため栽培しました。名前のとおり枝は三個ずつ分枝します。
名号(みょうごう)
仏や菩薩の名前を指します。特に阿弥陀仏の名や「南無阿弥陀仏」の六字などをいい、尊号・徳号ともいいます。
明朝仕立(みんちょうじたて)
中国の表具で柱の端(耳)に色違いの筋がはいります。
む
無線綴(むせんとじ)
二つに用紙を折った状態で重ね、折った端(背)をのりづけする製本方法です。
め
木簡(もっかん)
文字を書きしるすため古代に用いられた木の札のことです。細長い小板に毛筆で墨や漆を使って書きます。付札としたり並べて革・麻の紐(ひも)でつづり巻いて保存・携帯したりしました。中国北方の漢代遺跡を中心に発見され、日本でも出土しています。歴史および書字の研究資料として価値が高いです。
も
モールディング(もーるでぃんぐ)
油縁や版画縁の既製品にないサイズ・色・質感の額をさします。
木版画(もくはんが)
版木を用いて印刷することをさし、浮世絵などに代表されます。