台表具
題目(だいもく)
日蓮宗で「南無妙法蓮華経」と「妙法蓮華経」のことで、単なる経の名や帰依の心を表すのではなく、法華経の真理を示すものとして特に重視されています。
啄木(たくぼく)
掛軸を吊るすための絹の紐です。
拓本(たくほん)
石碑や金属器などに刻まれた文字や模様を、紙を当てて写し取ったものです。
竹内栖鳳(たけうちせいほう)
元治元年(1864)~昭和17年(1942年)、京都生まれの日本画家。幸野楳嶺の門下生。戦前の京都画壇を代表する大家。文化勲章受賞。
竹屋町(たけやまち)
主に白い紗に金糸で刺繍したものをさしますが、紗に染を施したものもあります。「竹屋町」の名の由来は、明治の始め頃、京都の竹屋町に御所の御用を勤める山田某という刺繍の名人が古書画の修復用につくり、それが一般化したところからきています。
竹久夢二(たけひさゆめじ)
明治17年(1884年)~昭和9年(1934年)、岡山県生まれの日本画家。「夢二式美人」と呼ばれる美人画を多く残し、大正浪漫の代表的な画家です。
タトウ(たとう)
畳紙のことです。
畳紙(たとうがみ)
厚手の和紙に渋・漆などを塗り折り目をつけたものです。結髪の道具や衣類などを包むのに用います。単にタトウとも呼びます。
ち
帙(ちつ)
唐本・和本を保存するため、布張または和紙張の厚紙で書冊を包んで保護する折り畳み式の覆いのことです。「巻帙」・「四方帙」・「箱帙」の三種に大別されます。
茶掛仕立(ちゃがけじたて)(草の二体)
清麗な感じの形式で、禅語や画もあっさりとしたものにふさわしい様式です。
中縁・中廻(ちゅうべり・ちゅうまわし)
本紙の左右の中廻のことを「柱」ともいいます。一文字についで上等な裂を用います。表具のデザインの良し悪しはこの中廻の適否によるといえます。
鳥獣戯画(ちょうじゅうぎが)
京都の高山寺に伝わる絵巻物。平安時代末期から鎌倉時代初期に鳥羽僧正覚猷(とばそうじょうかくゆう)により描かれたとされています。
つ
衝立(ついたて)
台座としての足がありその上に大きな板状のものを垂直に立てたものです。飾りとしての用途が多く板状の部分には書や絵などの意匠をこらしたものや、木を彫ったものなどがあります。機能としての目的では、お店などで目隠しや仕切りなどとして利用されています。奈良時代までは衝立・屏風・障子が混同されるような類似性をもつものであったようです。
露(つゆ)
露花(つゆ)ともいいます。風帯下端の左右に付けた小さな房状の綿糸飾りです。主に、浅黄・萌黄・紫・白の4色が用いられます。
て
粘葉装(でっちょうそう)
糸は使わず二つ折りにした紙の折の外側(折り山)を糊で繋ぐ無線綴(むせんとじ)の様式です。本文を開くと蝶の羽のような姿になるところから胡蝶装(こちょうそう)の別名もあります。
出丁綴(でっちょうとじ)
小口糊綴とほとんど同じですが、小口には糊を入れず、反対に背の・の部分に糊入れしてまとめます。粘葉装(でっちょうそう)ですが、折本にも分類されます。「出丁」は職人の当て字であると考えられます。
出丁綴
綴葉装(てつようそう)
列帖装(れっちょうそう)ともいいます。数枚重ねた紙を二つ折りにして一帖(いちじょう)とし、これを数帖重ねて折ります。山の方を糸でかがる様式です。平安時代から用いられてきた日本独特の優美な綴じ方です。
天井画(てんじょうが)
天井に装飾として描かれる絵のことです。
天地(てんち)
中廻(ちゅうまわし)の上下に当たる部分のことで上下とよぶこともあります、本尊表装の場合は天地が中廻の外側を廻るので総縁(そうべり)ともいいます。
と
解墨(ときずみ・かいぼく)
脂肪を含んでおり、水や溶剤に溶いて液体にして使うリトグラフ用の墨です。
鳥の子紙(とりのこがみ)
古くは斐紙(ひし)と称し、雁皮(がんぴ)を原料としましたが現在では三椏(みつまた)を主原料としています。鳥の卵に似た紙の色から鳥の子紙と呼ばれるようになりました。滑らかな地肌できめが細かいです。
緞子(どんす)
金襴緞子(きんらんどんす)という如く、表装裂地に最も多く使われています。糸を蕨粉糊(わらびこのり)でもみ込んで染めるため、やわらかい感じに染め上がります。表面に繻子(しゅす)地の経糸が主として現われ、緯糸で文様を織り出した本緞子、また堅地という織り方で緯糸を斜めに通した綾織りを遠州緞子といいます。
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