書と絵画と工芸と
センチュリーミュージアムの軌跡
わが国の文化は、主に書跡を根底に発展してきました。
紙に毛筆で文字を書く習慣は、およそ6世紀初め、仏教の伝来とともに始まりました。
漢字を正確に美しく書くことを本領とする仏典の書写が、文字文化の普及をうながし、やがて漢字専用の中に、草書体を大胆に書き崩して独自の仮名(ひらがな)を工夫しました。
これが、日常を支えながら、和歌や物語など、わが国の文芸を飛躍的に発展させております。
そして、時代の変遷とともに、写経・古筆・墨跡・書状・懐紙・短冊などの作品が、さまざまなジャンルを形成して、世界に誇るべき文字遺品を遺しています。
センチュリーミュージアムの収蔵品は、日本の奈良時代から江戸時代に至る悠久1300余年の文字文化に焦点を当てた蒐集がなされ、その所蔵品の特性から「書の美術館」との声価をうけております。
また同時に、文字文化を支えた広範の美術分野にも視野を広げ、
絵画(仏画・肖像画・絵巻・画賛)、漆工(文箱・鏡箱)、金工(経筒・古鏡・仏具)、彫刻(木彫・神像・金銅懸仏・金銅仏・鉄仏・石彫)など、広い展望の中に、蒐集されています。
これらの品々が、日本の文化史形成の姿を語り続けます。(公式サイトによる)
開館時間 | 午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで) |
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休館日 | 毎週日曜、年末年始、展覧会準備期間(不定期) |
入館料 | 【一般】500円(団体20名以上 400円)【高校・大学生】300円(団体20名以上 200円)【中学生以下】無料 |
お問い合わせ | 〒162-0041 東京都新宿区早稲田鶴巻町110-22 センチュリーミュージアム 一般財団法人 センチュリー文化財団 E-mail: heritage@ccf.or.jp Tel: 03-6228-0811 Fax: 03-6228-0812 |
【列品解説】
密集を避けるため、列品解説は中止いたします。
【主な展示品】
・平螺鈿背六花鏡(唐時代)[写真右]
・伝聖武天皇筆 賢愚経断簡(大聖武、奈良時代)[写真左]
・紺紙銀字華厳経断簡(二月堂焼経、奈良時代)
・伝藤原行成筆 荒木切(古今集断簡、平安時代)
・伝藤原公任筆 石山切(伊勢集断簡、平安時代)
・神護寺一切経経帙(平安時代)
・金銅五鈷杵(鎌倉時代)
・雪舟等楊筆 山水図(室町時代)
・明智光秀筆 書状(桃山時代)
・豊臣秀吉像(桃山時代)
・洋犬錫象嵌鏡箱(桃山時代)
・本阿弥光悦筆 金銀泥藤下絵詩書巻(江戸時代)
【お知らせ】この度、慶應義塾大学三田キャンパスに2021(令和3)年創設予定の「慶應義塾ミュージアム・コモンズ」の開館に合わせ、当館が所蔵する美術資料全点を慶應義塾大学に寄贈し、今後の展示活動を移管する運びとなりました。
今回の「書と絵画と工芸と」〔2020(令和2)年7月18日まで〕の展覧会をもちまして、センチュリーミュージアムにおける展示活動は終了させて頂きます。 これまでのご支援、ご愛顧に心から感謝申し上げます。
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