山種美術館所蔵 浮世絵・江戸絵画名品選―写楽・北斎から琳派まで―

このたび山種美術館では、開館55周年を記念して、所蔵の浮世絵と江戸絵画の優品をご紹介する展覧会を開催いたします。

当館の浮世絵コレクションには、鈴木春信から鳥居清長、喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重まで、六大絵師の名品が多数含まれており、保存状態も良いことから、専門家の間で高く評価されています。本展では、写楽の個性的な役者大首絵3点、「赤富士」で名高い北斎の《冨嶽三十六景凱風快晴》、広重の保永堂版《東海道五拾三次》など、絵師の代表作が揃う珠玉のコレクションを前・後期に分けて全点公開します。

また、当館の江戸絵画コレクションは、創立者・山崎種二が、米問屋の小僧時代に江戸琳派の絵師・酒井抱一の作品を見たことをきっかけとして、美術品の蒐集を行うようになったことから、琳派の作品が充実しています。本展では、俵屋宗達絵・本阿弥光悦書による《四季草花下絵和歌短冊帖》や《鹿下絵新古今集和歌巻断簡》、酒井抱一《秋草鶉図》【重要美術品】などの琳派作品をはじめ、岩佐又兵衛《官女観菊図》【重要文化財】から、国内外で注目される伊藤若冲、さらに池大雅などの文人画、狩野派や円山四条派まで、諸流派による個性豊かな優品の数々をご覧いただきます。

江戸時代の浮世絵や絵画は、時代や国境を超えて人々に愛されてきました。印象派に影響を与えた浮世絵や、装飾性が高く評価された琳派などの江戸絵画は、日本の文化を世界に広めた一端を担ってきました。世界に認められたその芸術性は、今も変わらぬ輝きを放っています。本展を通じて、当館秘蔵の浮世絵・江戸絵画の魅力をご堪能ください。

(美術館HPより)

開催概要

会期: 2021年7月3日(土)~8月29日(日)
※会期中、展示替えあり(前期: 7/3-8/1、後期: 8/3-8/29)
会場: 山種美術館
主催: 山種美術館、朝日新聞社
休館日: 月曜日 [但し、8/9(月)は開館、8/10(火)は休館]
入館料: 一般1300円、中学生以下無料(付添者の同伴が必要です)

公式サイト:https://www.yamatane-museum.jp/exh/2021/ukiyoe.html

[夏の学割]
大学生・高校生500円
※本展に限り、特別に入館料が通常1000円のところ半額になります。

障がい者手帳、被爆者健康手帳をご提示の方、およびその介助者(1名)1100円 、左記いずれかのうち大学生・高校生900円
※きもの特典:きものでご来館された方は、一般200円引き、大学生・高校生100円引きの料金となります。
※入館日時のオンライン予約ができます
主な出品作品: 浮世絵 鈴木春信《梅の枝折り》◇、 鳥居清長《風俗東之錦 武家の若殿と乳母、侍女二人》◇、 喜多川歌麿《青楼七小町 鶴屋内 篠原》◇、 東洲斎写楽《二代目嵐龍蔵の金貸石部金吉》◆、 葛飾北斎《冨嶽三十六景 凱風快晴》◇、 歌川広重《東海道五拾三次》◇◆、 《名所江戸百景 大はしあたけの夕立》◆
江戸絵画 作者不詳《竹垣紅白梅椿図》【重要美術品】、 俵屋宗達(絵)・本阿弥光悦(書)《鹿下絵新古今集和歌巻断簡》、 伝 俵屋宗達《槙楓図》、 岩佐又兵衛《官女観菊図》【重要文化財】、 狩野常信《明皇花陣図》[巻替]、 酒井抱一《秋草鶉図》【重要美術品】、 鈴木其一《四季花鳥図》、 池大雅《東山図》、 伊藤若冲《伏見人形図》、 椿椿山《久能山真景図》【重要文化財】 ほか 約100点

※上記作品はすべて山種美術館蔵です。 ※出品内容には変更が入る場合があります。
※会期中一部展示替えを行います。(◇…前期展示 7/3-8/1、◆…後期展示 8/3-8/29、無印…全期間展示)
関連イベント:
「【開館55周年記念特別展】山種美術館所蔵 浮世絵・江戸絵画名品選 ―写楽・北斎から琳派まで―」関連イベント
オンライン講演会「山種コレクション浮世絵の魅力―広重を中心に―」
講師:大久保 純一 氏
日時: 2021年7月17日 (土) 14:00~15:30

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