展覧会情報「琉球 美の宝庫」

多くの島々からなる沖縄は、かつては琉球と称され、独自の美が生み出された海上王国でした。15世紀に統一王朝が成立し、400年以上にわたって東アジアを舞台に“万国津梁(世界の架け橋)”として繁栄した琉球王国は、諸国の至宝で満ちていたといわれています。
本展覧会では、鮮やかな紅型に代表される染織や、中国・日本から刺激を受けて描かれた琉球絵画、螺鈿・沈金・箔絵などの技法を使ったきらびやかな漆芸作品を中心に琉球王国の美をご紹介します。なかでも、近年の東京でまとまって公開されることがなかった琉球絵画は見所のひとつです。首里王府の染織や漆器のデザインには絵師が関わっていたとされており、染織・絵画・漆芸を特集することで琉球の美術を総合的にとらえ、その実像に迫ります。第二次世界大戦の戦禍をくぐりぬけ現在に守り伝えられた優品が集う貴重な機会であり、とくに首里王府を治めた尚家に継承された「国宝 琉球国王尚家関係資料」は必見です。
「生活の中の美」をテーマとしてきたサントリー美術館では、紅型や琉球漆器といった琉球の美術がコレクションのひとつの核をなしてきました。沖縄に関する展覧会も1968年の「秋の特別展 沖縄の染織」をはじめに、琉球政府立博物館(現 沖縄県立博物館・美術館)と共催した1972年の「特別展観 50年前の沖縄―写真でみる失われた文化財―」など複数行っており、2007年に「美を結ぶ。美をひらく。」というミュージアムメッセージを掲げて六本木に移転開館した後も、2012年に「沖縄復帰40周年記念 紅型 BINGATA―琉球王朝のいろとかたち―」を開催しました。2018年は、1968年の「秋の特別展 沖縄の染織」開催から50年目となります。東アジアの美を結び、新たに独自の美としてひらいた琉球の美術は、文化の多様性や新鮮な魅力に満ちており、本展が時代を超えて受け継がれてきた琉球王国の輝きをご覧いただく機会となれば幸いです。(展覧会HPより)

会期:2018年7月18日(水)~9月2日(日)
休館日:火曜日
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